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ネットワーク技術者として アーカイブ

2024.10.21

先日、Cloudflareのユーザーグループ勉強会が大阪で開催されるという情報をキャッチし、名古屋から大阪まで足を運んで参加してきました。

ユーザーグループ勉強会の魅力は、技術者同士が会社の枠を超えて、率直な意見を交換し合えることです。お互いに忌憚のない意見を交わし、有益な情報を得ることができる貴重な場だと感じました。今回はCloudflareの内部の方も参加予定だったため、直接質問できる絶好の機会でもありました。

さて、Cloudflareは世界的に見てCDNサービスのトップシェアを誇っていますが、日本国内ではあまり広く使われていない印象を受けます。その理由の一つとして、Cloudflareに関する日本語での情報が少ないことが挙げられます。また、サポート面でも課題があり、何か問題があってもサポートへの問い合わせの返信がこないことが多いです。特に導入前の検証段階で問題が発生すると、そこで止まってしまい、導入を断念するケースもあるのではないかと感じました。

それでも、今回の勉強会でCloudflareについて多くのことを学びましたので、いくつかシェアさせていただきます。

最大の特徴
Cloudflareの最大の魅力は、基本機能が完全無料で提供され、しかもトラフィック量に制限がないことです。この点については、私自身も半信半疑だったのですが、どうやら本当のようです。

今回の勉強会では、モリサワの方も参加されており、モリサワフォントの配信にCloudflareの無料機能を使っているとおっしゃっていました。これには驚きました。

Cloudflareは「より良いインターネットを構築すること」を使命としており、基本的なセキュリティやパフォーマンス向上機能を全てのウェブサイトで無料で提供すべきだという理念を掲げています。そのため、以下の基本機能が無料で利用できます。

  • DDoS攻撃の軽減
  • 世界最速のDNSリゾルバー
  • 世界ナンバーワンのコンテンツ配信ネットワーク(CDN)
    • 世界中に330か所のデータセンターを持つ
    • 日本国内にも10か所のデータセンターがある
  • 無料のSSL証明書
  • 無料のZero Trustおよびネットワークセキュリティ
 
有料になる部分
では、どの部分で有料になるのかというと、例えば以下のような場面です。

  • サポートを利用したい時
  • アクセスログを取り出したい時
  • 基本機能で設定できない細かな設定をしたい時
  • DNS管理を全部Cloudflareに移管せずに、一部だけ移管したいとき
 
有料プランに切り替える際は、一気に月額4000ドル以上(日本円で月額60万円)からという価格帯になるため、その点は事前に留意しておく必要があります。ただし、分析データだけで十分な場合は、無料版でも問題ないケースが多いでしょう。

CDNの効果
CDNは通常、大規模なアクセスに耐えるために使用されますが、通常のウェブサイトでもアクセス速度を向上させ、SEOにもプラスの影響があることが確認されました。実際に、通常のサイトをCloudflareでCDN化したところ、PageSpeed Insightsのスコアが向上しました。

これは、一般的なサーバーが古いプロトコルでの通信を試みるのに対し、Cloudflareは最新のプロトコルで通信を行うため、結果的に高速化が実現されるからだという説明がされていました。

APIの充実
また、CloudflareにはAWSに似たようなAPIが豊富に揃っており、これらを活用すれば面白いサービスを提供できそうです。今後、私自身もさらに勉強していきたいと思いますが、詳しくはCloudflareのエバンジェリスト亀田さんのブログをご参照ください。

Cloudflare Japan エバンジェリスト 亀田さんのTechブログ

今回の記事では、Cloudflareについての情報をシェアしましたが、弊社では国内外の主要なCDNを取り扱っており、それぞれの特徴を把握しています。お客様の課題や要件に合わせたご提案から構築・保守まで、トータルでサポートいたしますのでお気軽にご相談ください。

2024.10.20

昨日は災害と防災の話をしましたが、地震以外にも身近なところで「災害」が起こることがあります。例えば、HDDのデータクラッシュは、一定の確率で発生する避けられない「災害」です。

HDDにはモーターが使われており、これは消耗品なので、必ずいつか壊れる時が来ます。最近ではSMARTという機能がHDDに備わっており、故障が近いことを知らせてくれる便利な仕組みがあります。壊れる前に交換できるという点で非常に役立ちます。

しかし、困るのは、HDDが壊れてからパソコンやサーバーが起動しなくなり、データが読み取れなくなる状況です。SMARTに頼り切るのもリスクがあります。予兆なしで突然故障するケースも、少ないながら存在します。

私のところにも、よく次のような相談が持ち込まれます。

「パソコンが起動しなくなって、データをどうにか取り出したいんだけど…」

HDDがカラカラ音を立てていたり、明らかに壊れている場合、データ復旧の専門業者に頼るしかありません。この場合、どれだけデータを取り戻せるかもわからず、しかも料金は非常に高額です。

昔、パソコンの出張サポートをしていた時代、年配の社長さんが「孫の写真が全部消えてしまった」と悲しそうに相談してきたことを思い出します。データは、消えてしまうと本当にどうしようもありません。

だからこそ、バックアップが重要なのです。

長年連続稼働させていたサーバーを停電や引っ越しの際に止めたら、その後にHDDが起動しなくなるケースも何度か経験しました。驚きますが、軽い衝撃を与えると一時的に起動したこともありました。その後、速やかにデータをバックアップし、新しいサーバーに移行しました。

このような経験から、私はオンラインストレージを強く推奨しています。しかし、お客様からは「クラウドストレージにデータを置いておけば、バックアップを取らなくても大丈夫?」という質問をよく受けます。

これは難しい問題です。クラウドストレージサービス自体がデータ消失を防ぐ対策をしていますが、最終的には他社のサービスに依存しているわけです。その会社が万が一、サービスを停止するような事態が起きたらどうなるか、あるいは予期しないトラブルでデータに一時的にアクセスできなくなる可能性もゼロではありません。(今のところ、そういった事例は聞いたことがありませんが。)

万全を期すなら、クラウドストレージのデータをローカルのNASなどにミラーリングしてバックアップを取るのがベストです。

データ保護のいろいろ
  • HDDのRAIDでミラーリング
  • 別のメディアにバックアップ
  • クラウドバックアップ
  • クラウドデータをローカルにバックアップ
 
こうした方法は、システムやデータの重要度、そしてトラブルが起きた場合にデータを復旧するまでにかかる時間とのバランスを見て決定します。

もし、データに関する不安やご質問があれば、いつでもお気軽にご相談ください。

2024.10.16

LinuxサーバーでBoxをマウントして使う方法

今回は、少し変わったBoxの使い方をご紹介します。

通常、BoxはWindowsやMac、またはスマートフォンで利用されることがほとんどですが、実はLinuxサーバーからも利用できることをご存じでしょうか?

LinuxサーバーでBoxのクラウド領域をマウントするには、「Rclone」というツールを使います。このツールはオープンソースで、誰でも無料で使用できるのが魅力です。

Boxは無制限のストレージを提供しているので、Linuxサーバーからも無限のデータ領域をマウントして利用することが可能です。まさに夢のようなサービスです。

ただし、Boxの「Fair Use Policy」によると、1アカウントあたり月間1TBまでのデータ転送に制限がありますので、その点は注意が必要です。保存容量には制限がありませんが、データの転送量には上限が設定されています。

LinuxサーバーのファイルシステムとしてBoxをマウントし、ファイルの読み書きができるのは驚きです。ただし、ローカルディスクとは異なり、ファイル数が増えると初回アクセスに時間が掛かります。

また、LinuxサーバーとWindowsやMacのクライアントPC間で、Boxを通じてデータのやり取りができるのも大きなメリットです。

少しマニアックな話ではありますが、エンジニアにとっては活用方法が広がる便利な機能だと思います。

今回は、Boxの意外な使い方についてご紹介しました。ぜひ試してみてください。

2024.10.10

最近、無線LANに関するご相談をいただくことが増えています。

「無線LANで接続しているPCからインターネットにアクセスするとすごく遅いんですが、有線LANにすると速くなるんです」
「無線LANを使っていると、時々インターネット接続が切れてしまうんです」

といったお悩みです。

こうしたケースでは、社内に詳しい人がおらず、家電量販店で無線アクセスポイントを購入し、マニュアル通りに設置して使っている場合が多いです。

実際に現地調査をすると、無線アクセスポイントが同じ場所に3台も並べて設置されていることがありました。

お話を伺うと、「速度を上げるために新しいアクセスポイントを買って、古いものの隣に置いたが、あまり変わらなかった。さらに高性能な法人向けのものを購入し、また隣に設置した」とのことでした。しかし、古いアクセスポイントは誰が使っているか分からず、勝手に止められないという状況もありました。

これは良くありません。

無線LANの接続が不安定な場合、電波干渉が原因であることが多いです。無線アクセスポイントを2台以上近くに並べるのは基本的に避けるべきです。最近の高性能なアクセスポイントは、空いているチャンネルを自動で選んだり、周囲の環境に合わせて電波出力を調整してくれるものもありますが、手動設定の場合は干渉が起きることがあります。

無線LANの速度が遅い原因としては、以下のようなことが考えられます。
  • 電波強度が不足している(距離や設置場所の影響)
  • 他のアクセスポイントや機器からの電波干渉(特に2.4GHz帯の干渉)
  • 古い通信方式しかサポートしていない
  • 1台のアクセスポイントに多くの端末が接続されている
  • その他(DHCPのIPアドレス不足やドライバーの問題など)

弊社では、無線LANの設計・調査からセキュリティ対策、安定した接続のためのアクセスポイント設置計画、建物全体の無線化、工場のIoT無線化まで、多くの実績があります。名古屋近郊エリアであれば、物理的な設置も含めて対応可能です。

無線LANに関するお悩みがありましたら、ぜひご相談ください。

2024.10.09

皆さん、家電製品を購入するときにスペック表を見て「こっちの方が良い」と比較して購入しますよね?

私もそうしていて、スペック表を信じて「こちらの方が良い」と判断して購入していました。

家電製品の場合、非常に多くの人が購入するため、スペック表通りに動かないとなると大問題になります。そのため、ほぼスペック表通りに動作します。しかし、ビジネスで使用するネットワーク機器の場合、特に出荷台数が少ないものでは、スペック表を過信すると痛い目に遭うことがあります。

マニュアルに「こうすれば動く」と書いてあっても、その通りに設定しても動かないことがあるんです!

「そんなことある?」と思うかもしれませんが、この世界ではそれが当たり前です。

特殊な環境や、あまり使われない珍しい機能を利用しようとすると、購入後にうまく動かず、メーカーに問い合わせて何度もやり取りした結果、ソフトウェアの不具合と認定され、その修正に数ヶ月待たされることも珍しくありません。

構築を担当する会社としては、お客様のシステムを稼働させる期限が決まっているため、そんな状況になると非常に困ります。

そうならないように、弊社ではできる限り提案段階でメーカーから検証機器をお借りして、本当にスペック通りに動くか確認しています。手間がかかる作業ではありますが、とても重要な工程です。

また、メーカーとパートナー契約を結び、技術サポート体制を強化することも重要です。構築業者としては、機器の持つ機能を最大限に引き出すだけですので、機器自体に不具合があった場合は、メーカーに頼るしかありません。

こうしたトラブルの経験も、弊社が持つノウハウの一つだと自負しています。

  • 不具合の発生頻度や修正リリースのタイミング
  • サポート窓口のレスポンスの早さ
  • サポート担当者の技術力
  • 製品のライフサイクルの長さ

これらの点を踏まえ、お客様の要件に合ったネットワーク機器のメーカーや機器を選定しています。

皆さんも、ぜひ参考にしてみてください!

2023.12.13

日々受信トレイに送りつけられる大量のスパムメールにうんざりしている人も多いと思いますが、新たな一手によって変化が訪れてきたようです。

Googleはスパムメールの対策として、2024年2月よりGmailへの大量送信者(1日にGmailアドレスに5,000通以上のメッセージを送信する送信者)に対する新たな要件を発表しました。
YahooもGoogleと同様の表明をしており、スパムメール対策のさらなる強化が想定されます。
Google: New Gmail protections for a safer, less spammy inbox
(より安全でスパムの少ない受信トレイを実現する新しいGmail保護機能) 
Yahoo: More Secure, Less Spam: Enforcing Email Standards for a Better Experience
(より安全でスパムを減らす: より良いエクスペリエンスを実現する電子メール標準の適用)

時期を前後して、
・Webの問い合わせフォームからの送信メールが急に届かなくなった
・Webサイト(Webサービス)からお客様に送信するメールが一部届かなくなった
といった相談が弊社に届くことが増えてきています。

あらためてスパムメールを押えておきますと……、
・ もともと、電子メールシステムはFromアドレスの詐称が可能なもので、スパムメールや詐欺メールが蔓延しているという性質があります。
・ GoogleやYahooをはじめとするメールサービスを提供する事業者がスパムメールに対するセキュリティを日々強化しており、規則に沿わないメールは拒否されるかスパムメールと判定しています。
とはいえ、スパムメール送信者とメールサービス事業者との闘いはイタチごっこであり、折々に大規模な対策を打ち出し、導入してきている歴史があります。

そうはいっても、スパム配信業者でもなく、普通にレンタルサーバーなどを利用して、仕事のメールを送信しているだけなのに、相手方にスパム判定されてしまってはビジネスの損失でしかありません。
そこで、いま取り組むべき対策を下記に簡単にまとめました。ご利用のメールサーバーによっては対応できない場合もありますので、設定などを確認してみることをおすすめします。

迷惑メールにされないためのメールサーバー対策

Gmailなどで示される内容をもとに勧められる対策をあげてみました。実際最近のお客様のケースで対策として取り組んでいる例でもあります。優先度は、対応すべきまたは対応しやすい順として、個人の主観で示しています。

ドメイン認証の設定 SPF、DKIM、DMARCの設定および対応 (優先度1)
SPF(Sender Policy Framework):自社ドメインからのメールは特定のIPアドレスから送信されるという宣言。
DKIM(DomainKeys Identified Mail):メールが信頼できるサーバーから送信されたことを確認するシステム。
DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance):Fromドメインを使用したメールの受信状況に関するレポートを受け取る。

メールサーバーIPアドレスのレピュテーション確認 (優先度 2)
送信サーバーのIPアドレス信頼性の確認。ブラックリスト登録があれば解除申請を行いましょう。
 
IPアドレスの逆引き設定 (優先度 3)
メールサーバーのIPアドレスに逆引き設定がない場合、受信拒否の原因になります。
ただし、IPアドレスの逆引き設定をしていない(または設定できない)レンタルサーバーを利用している企業も多く、慎重な対応が必要な場合があります。

1クリック購読解除要件(優先度4)
メールマガジンなど、大量にメール配信する事業者では、メール内に1クリックで購読解除できるURLリンクを含めなければなりません。解除用のページへアクセスできるというものではないというところが、従来の認識と変わっている点と言えます。
 
現在、この「1クリック購読解除要件」への対応に追われ多くの会社がバタバタしているのですが、これが意外と大変な話であったりします。
サービスの利用者にとっては、要らないDMが届いたときに、ワンクリックで配信解除できる選択肢が確実に提供されるので、とてもありがたい流れではあります。
 
私もコネクティボで20年以上、いちネットワーク技術者として、迷惑メール対策の流れに対応して多くのお客様のビジネスをサポートしてきている知識と経験から、メールサーバー、DNS運用、メール配信システムといった求められる技術分野から最適な解決策をご提供します。
 
メールが届かないと大騒ぎになる前に、まずはご相談されることをおすすめします。

2015.05.23

au 電波サポート24というサービスがあるのをご存知でしょうか?

会社で使用しているフィーチャーフォン(通話用)が、なんと自宅のマンションで、電波の入りが悪く、通話中にしょっちゅう切れたりして、かなり困っておりました。

で、この電波サポートに相談したところ、自宅まで調査員の人が来てくれました。

調査結果は、

  • マンションは入口が入り組んでいることが多く電波が入りにくい
  • 高層階になるほど、今度は周囲の建物の障害物が少なく、数多くの弱い電波をキャッチしてしまうため携帯電話がどの電波を使うべきかうまく選択できない

ということでした。1つ目の方はそうだろうと思ってましたが、2つ目は意外でした。

で、解決法。たまたま自宅のインターネットがauひかりを使っていたのが幸いしました!

au フェムトセル(3G)

この機械を設置するだけで、小さい基地局が家の中にできるみたいで、それはもう安定通話し放題状態です(笑)

いまスマホの4G世代の方々は、VoLTEがあるので、無縁かもしれませんが、まだガラケーをお使いで困っている人がいたら、是非活用してみてはいかがでしょうか?ちなみに、このサービスは無料です(^^)

2010.08.09

CCNA更新試験、本日合格しました!

3年毎に更新、もしくは上位資格を取るかしないといけないCiscoの資格。
ここ最近の週末は、ずっとこればっかり勉強していました。

私、昔から物覚え良くない方なんですね。
どちらかというと、現場で体で学習してきた方なので、座学は苦手です。

今回、実は1回落ちて凹みました。
1000点満点中、825点合格ラインで、1回目804点。2回目(今回)930点でした。

ふぅ~、やれやれです。

社員の技術メンバーは、私の資格よりも上のレベルのものをガンガン合格しているので、頼もしく思います。

さて、私は、次はPMP資格取得を頑張ります!

2010.06.24

Cisco CCNA資格の更新時期が来てしまいました。

現在、夜と土日の時間を少しずつ割り当てて勉強進めています。

CCNAネットワークエンジニアの資格で、一番基礎的な資格になります。
持っていると、一応ネットワークに関する会話(打ち合わせ)ができるね。とお客様に思って頂けます。

営業でも、技術でも必要な資格です。

この資格は、一度合格しても有効期間があり、再受験しないと2年で有効期限切れになります。

社員もだいぶ増えてきたので、現場作業からはやや離れつつありますが、資格取得を推進している会社なので、やはりトップが資格取得に対して積極的でないといけません。

CCNA、PMP、簿記、中小企業診断士、ITサービスマネージャetc 取りたい資格はいろいろありますが、資格だけでも飯は食えないので、経営とバランス良くやっていきます。

2010.03.22

学生の頃、夢を描いていた分散ファイルシステムが、身近に使える環境としてもう実用段階に来ていました。

Hadoop
http://ja.wikipedia.org/wiki/Hadoop

インターネットが流行りだし、回線は安価で高速化され、HDDの容量はどんどん増えて来た1999年頃、

  • インターネット回線は高速なのに通信するものが無い
  • HDD容量が余りまくっている

という各家庭の余った資源で、何か大きなこと出来るんではないかと考えていたことを思い出しました。

実際には、考えていたものの使えそうな分野が見いだせず、

SETI@home (地球外知的生命体を探索するプロジェクト)

に参加して、CPU資源を提供するくらいしか出来ませんでした。

いま、Hadoopという分散ファイルシステムのフレームワークを目の前にして、簡単に分散ファイルシステムが構築できるとなった時に、活用する方法を考えてみるのですが、

  • 全文検索システム
  • ネット上のブログデータを収集・解析してマーケティング情報を生成
  • 大量のアクセスログの解析
  • 安価な大容量ストレージの構築

これくらいしか思いつかないです...まぁ、誰でも思いつく内容ですね。

もっとニッチなところを攻めたいと、頭をひねっています。
Hadoopの情報を見たときに、技術者としての心がうずきました。

これ使って何かしたいなぁ。

2008.12.10

最近、シスコシステムズが買収したWebExというWeb会議システムを検証しています。 

ASP型でサービスが提供されているので、サーバ構築などは一切不要。

ブラウザでアクセスしてログインするだけで、ビデオ会議が始められます。

081210_photo1.jpg 081210_photo2.jpg

ブロードバンド回線の場合はサクサク動きましたが、イーモバイルやauの通信カードだとちょっと動画は厳しいようです。

設定値で回避できないかこれから検証していきます。 

 

2007.11.05

シスコシステムズ社主催のNetworkers2007に来ています。
http://www.cmarket.jp/networkers2007/index.html

今年は、お台場のホテル日航東京にて開催されています。

最新のネットワーク製品にさわることができて、技術者の心が揺さぶられます。

下の写真は、シスコ製品のデモを見ることができる「トラック」の車内です。

SN370088.JPG

IP電話がメインで展示されていました。製品の展示だけでなくて、ちゃんと動作します。 

うーん、ここにある機材だけで何千万円相当...うらやましい...

  SN370089.JPG

本当に「トラック」なんです。ちゃんと運転席もあります!

ハンドルには、フォードのロゴマークが!なんでもフォードのキャンピングカーを改造して作ったらしいです。

Networkersは、実機での実演を交えたセミナーになっていて、すごく勉強になります。

今回得た情報を元に、より良い提案ができるように頑張ります!

2007.08.31

つい先日、私の母校でもある名古屋工業大学に訪問する機会がありまして、
そのついでに、今年刷新されたばかりの新基幹システムを拝見することができました!!

全学生、全教員、全事務員すべての人が、身分証兼用のICカードを持っていて、
それを用いてアクセスします。

ほとんどすべてのシステムがシングルサインオンできるようになっていて、感動しました。

休講情報も、いまはすべてWebで確認する時代なんですね。
毎日現地の掲示板の張り出しを確認していた時代が懐かしいです...

そして、気前のよい恩師の教授が、実際のサーバルームを特別に見せてくれました!!

富士通製のブレードサーバでCPUボード40枚。単体サーバが20台。計60台が稼働していました。

そして、すべてが2重化されていて、サービス停止しない仕組みになっているそうです。

ネットワーク機器もすごい機器が入ってました。

Citrix社 NetScaler
http://www.citrix.co.jp/products/cns.html

冗長構成で4台入っていました...推定○千万円。

管理画面がかっこよかったなぁ~

ネットワーク機器のLEDがランダムに激しく点滅してるとそれだけで、
なんだかワクワクしてしまう自分がいました。

2007.03.27

NEC製のブレードシステム(SIGMABLADE)の勉強会に行ってきました。

ブレードシステムとは、1つの筐体(大きな箱)に複数のサーバマシンをモジュール式で追加できるシステムのことです。

よくCMなどで、配線がぐちゃぐちゃになっているサーバ群を、ブレードにすることですっきりできます!とやっていますが、あれです。

ブレードシステムはかなりお高いイメージがあったのですが、
今回NECが新たに投入してきた、「簡単導入ブレード」は64万円~で構成組みできます。

それでも通常のサーバよりは高いので、トータル的なコストメリットが出てくるのは、サーバ台数が10台以上あって管理が大変だと感じているお客様などが対象となります。

ブレードシステム導入のメリット、デメリット

メリット

  • 設置場所を節約できる
  • LANケーブルの配線をすっきりできる
  • 複数サーバを集中管理できる
  • 予備CPUモジュールを用意しておくことで、復旧までの時間を短縮できる

デメリット

  • 普通にサーバを買うより高い
  • 電力消費量がでかい(電源工事や巨大なUPSが必要)
  • 動作音(ファン、HDD)がかなり大きい

データセンタに大量にサーバをいれる必要がある案件などでは非常に魅力あるソリューションに感じました。
あとは、もう少し普及して価格が安くなってこれば魅力を感じてくれるユーザーさんも増えてくると思いました。

2007.02.15

弊社の経営理念には「3つの"とも"」というものがあります。

その中の1番目の”とも”は、「お客様と共に」です。

お客様と共に・・・ 

"共" 私たちは、事業活動を通してお客様と新しい価値を共創できる
    
パートナーでありたいと考えています。

昨日は、 足掛け4ヶ月で提案・導入してきた案件があり、それの成果が出た瞬間でした。

4ヶ月前、ネットショップを独自で運営されている方から、最近サーバの調子が悪いという相談がありました。
よくよく話をお伺いすると、最近会員数が増えてきていて、サーバが混みあう時間帯になると、ページが表示できない状態になってしまうとのこと。

弊社では、ネットワーク機器でRadware社のAppDirectorという負荷分散装置で過去に導入実績があり、今回はネットワーク側からのアプローチでお客様の悩みを解決できると考えました。

しかし、このネットワーク機器、数百万円する機器で、そのお客様にとっては大きな投資でした。
導入に失敗することは許されません。

念には念を重ねて検証をしてきましたが、それでも最終的には、実際に本番環境で効果がでるかが一番重要なところになってきます。

そして、昨日このネットワーク機器を導入してからの初めてのショップオープンがあり、効果が出たことが認められました!

「やった!お客様のお役に立てたぞ!自分たちの提案は間違ってなかった。やってよかったという安堵感と満足感でいっぱいでした」

写真は、一緒に協力していただいている会社の技術の方と、弊社の技術とで協力して作業に当たっている写真です。他の会社とコラボレーションして仕事することも弊社の経営理念の「お客様と共に」に通じています。

まだまだそのお客様の悩みは山積みで、今回の件で1つ解決したにすぎません。

これからも継続してお客様と共に成長していけるように頑張っていきます!

2007.01.20

社内でのFTサーバの検証風景です。

FTサーバとは、昨日のブログにも書きましたが、壊れても止まらないサーバのことです。

実際に、サーバが起動している状態で、ガンガンCPUモジュールを抜き差ししても
正常に動作し続けることが確認できました。

にしても、機器がすごく重いので、一人では移動させる事も出来ません。

大体設置するのには大人3人は必要です。
気合入れすぎて無理をすると、自分の腰の方が壊れてしまいそうです(汗

2007.01.18

会社に出社すると、受付になにやらロボットらしきものが置いてありました。

よくよく目を凝らしてみてみると、「Express 5800」と書いてあります。

ft_LEGO.jpg

写真では分からないかもしれないですが、5cmくらいの小さいレゴブロックみたいなやつです。
うちの会社のSEのI氏が設置した模様。

Express 5800というのは、NEC製のサーバ主力製品のシリーズ名である。

実は最近、

Express 5800/ftサーバ セールス・サポート プログラム
http://www.express.nec.co.jp/products/ft/nintei/index.html

の認定を受けました。そうしたら、メーカーから販促用に(?)送られてきたものでした。

ありがたく飾らせて頂いています。

そして、ここ数日間、会社でftサーバの実機検証中です!

ftサーバとは、フォールト・トレラントサーバの略で、止まらないサーバを意味します。

普通のサーバやパソコンだったら、壊れたら 止まります!当たり前ですが。

ftサーバは、壊れてもCPU、メモリ、I/Oバスまで完全に2重化されているので、
どこか壊れても止まりません!!

これが凄いところです。金融系など、業務が数分でも止まると大損害を被るような箇所に最適です。
もちろん、普通の会社の基幹サーバとして使うのもOKです。 

これまたデカイ筐体なので、また明日写真付きでレポートいたします。
乞うご期待!

2007.01.17

あなたのパソコンはウィルス対策していますか? 

自分たちIT業界に身を置くものとして、いまや自分のパソコンにアンチウィルスソフトをインストールしておくのは、当たり前のことになっています。お金は掛かりますが毎年毎年更新してます。

逆に、インストールしてないパソコンは怖くて使えません。

一度ウィルス感染したひとなら分かるのですが、ウィルスに感染すると、

  • どんどん他のファイルに感染する
  • 勝手に自分のアドレス帳を使ってスパムメール・ウィルスメールを送信する
  • 勝手にパソコンがシャットダウンする
  • パスワード情報が盗まれる
  • パソコンを復旧させるにはOSを再インストールしなければいけない

などあり、大変な苦労をするものです。

しかし、感染したことのない人もまだまだ多く、そういった人たちはウィルス対策を全くしていなかったりします。
最近、うちの会社に

「ウィルス感染して大変な目にあったので、対策を検討したい」

という問い合わせを多く受けます。

パソコン1台だけの対策だったら簡単です。パソコンショップで、

  • トレンドマイクロ ウィルスバスター
  • シマンテック ノートンアンチウィルス

などを買ってきてインストールするだけです。

しかし、企業においては何十台とあるPCを管理していく必要があります。

ウィルス対策を個人任せにすると、

  • ウィルスのパターンファイルが古いままで更新されていない
  • 保護機能を勝手にオフにして使ってしまっている
  • そもそもインストールしていない
  • 使い方が分かってなくて設定が間違っている

などの問題が多々発生します。
できれば、会社のコンピュータ管理者が一元管理してあげて、一般の人はウィルス対策を
それほど意識せずに普通に仕事が出来ることを望んでいると思います。

そんなときに威力を発揮するソリューションがあります。

数多くアンチウィルスソフトを試してきましたが、いまの一押しはこれです。

McAfee Managed Total Protection
全自動統合セキュリティサービス
http://www.mcafee.com/japan/products/mtp/mtp.asp

特徴としては、

  • 動作環境がWorkstation(パソコン)とServerと両方サポートしており、
    サーバにインストールする場合もクライアントPC1台と同じライセンス費用でいける
  • 社内のパソコンすべてのウィルス対策をブラウザを使って一元管理できる
    パターンファイルの適用状況、インストール状況など
  • 運用するためにサーバを構築する必要が無い!

3番目は特に重要です。

サーバを社内で運用するのはなかなか大変なものです。

ブラウザでMcAfeeの管理者ページにログインして、社内PCを管理します。
15日間の無料トライアルがホームページからダウンロードできますので、
もし興味のある方は試されてはどうでしょうか。

2006.03.11

泣ける事件が発生しました。

NTTのデータセンタで深夜に一人作業中...

ICカードで入室したものの、中に閉じ込められてしまいました(;_;

作業が終わって、さぁて帰ろうと、扉のICカードリーダーに
ICカードをかざすも「エラー」の表示が...

何度やってもダメで、このまま朝まで中で過ごすのかー??

とか思ってしまいました。
のどはカラカラ、体力も限界に近づいてきました...

データセンタの中で倒れたら、きっとニュースになっちゃうんだろとなぁとか
考えながら、守衛室に携帯電話で電話して助けてもらいました(汗

あー死ぬかと思いました

2004.12.10

シスコ ネットワークカンファレンス2日目

IPv6のワークショップに参加しました。

IPv6を初めて実際の機器に設定して動くところを見ました!

IPv6はいろいろすごい機能が実装されていてなかなか良いです。

IPv4で、アドレスが足りないと騒がれたり、クラスAのネットワークを返却してもらったから、アドレス枯渇しなくなったとかいろいろな噂はありますが、IPv6は間違いなく来る予感がしました。

いまからどんどんIPv6もいじっておかないといけないと感じました。

2004.12.08

久々に東京に来ました。しかも今回は3連泊です。

目的は、これを受講するためです。
http://www.cmarket.jp/networkers2004/

朝10時から夜の9時までみっちり勉強します。

今回、英語の講座が半分くらいあるのですが、 最初受講して驚きました。
一応、同時通訳でヘッドフォンセットを渡されるのですが、ほとんどの人がヘッドフォンをつけずに生の英語で理解している...
ネットワーク技術者らしき人から、どこかの会社の重役じゃないかと思われる白髪のおじいさんまで、ネイティブな英語を聞いてフンフンとうなずいているではないですか!!
しかも、内容も高度なのに...

僕も日常英会話にはそれほど困らないですが、 もっと英語を鍛えないとだめだなぁと痛感してしまいました。

あと、お腹減りました。
講座の間の休憩時間がそれぞれ10分しかなくて、
夜の9時までなにも食べられましぇん。
他の人はどうしてるんでしょう。

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