私の趣味は「囲碁」「ポーカー」「サウナ」ですが、今日は囲碁についてお話ししたいと思います。
先週末、日本棋院中部総本部で親子ペア碁大会が開催され、中学3年生の娘と二人で参加してきました。娘は小学生の頃、4年間ほど囲碁教室に通い3級、私は初段のレベルです。
娘が小学生の頃は、親子で楽しく囲碁を打っていましたが、負けず嫌いな私たち平野家では、勝敗が絡むゲームをすると家族の雰囲気が悪くなってしまい、今ではあまり囲碁を打つこともなくなりました(笑)。
さて、現在は高校受験に向けて勉強に追われている娘ですが、親子で参加する囲碁大会に誘ってみたところ、「出てもいいよ」と言ってくれました。高校生になったら、もう一緒に大会に参加してくれなくなるかもしれないと思った私は、これが最後の思い出かもしれないと、張り切って参加してきました。
チーム戦での囲碁対局には何度か娘と一緒に出場したことがあるのですが、今回は初めての「ペア碁」対局です。ペア碁とは、二人一組で交互に手を打つ対局形式です。対局中はパートナー同士の相談やアドバイスは一切禁止されています。(投了や手番の確認などの会話は許可されています)
そのため、娘の番ではアドバイスをしたくても何もできず、ただ見守るしかありません。この緊張感は独特で、思わず手に汗握ります。
「おっ、打ってほしいところに打ってくれた!(嬉しい)」とか「そこに打つかー(想定外)」といった具合に、通常の囲碁にはない楽しさがありました。娘も私の打った手を見て、「あぁ、確かにこっちの方が良い手だな」と思うこともあったようで、初段の違いを見せられたのも嬉しい瞬間でした。
ペア碁の醍醐味は、「相方が打った手の意図を汲み取り、その手を活かすこと」にあります。たとえ相手が少し微妙な手を打ったとしても、一貫した戦略を持たなければ、その手は効果を発揮しません。ですので、「相手の手を正解にしてやる」という気持ちで自分も頑張ります。この協力関係がペア碁の強さに直結するのです。
この協力の重要性は、ビジネスにも通じるものがあると感じました。
結果は3戦して2勝1敗でしたが、何よりも娘と一緒に過ごした有意義な時間が、結果以上に価値あるものとなりました。