先日、御縁あって、愛知県某市の副市長さんにお会いして1時間ほどお話するお時間頂くことができました。
私は、ITで人々の暮らしを良くしたいと思って会社を経営しているので、当然そういった話を展開していきました。
その中で、考えさせられた、副市長さんの衝撃的な発言...
「実は市民サービスにおいて、IT化がどうしても必要ということって無いんだよね。
あれば便利なんだろうけどさ、それをどれだけの人が利用するかってことなのよね。
お金掛けてIT化するってことは、費用は税金で賄われるわけだから、利用率低かったらIT化で住民サービスが悪化すると考えてしまう」
「行政なんて、普段の生活の中では、住民と関わりが少ない方が住民にとって幸せなんですよ」
けっこう高齢化が進んでいる市で、防災無線が最近完備されたようなのですが、インターネットとか携帯電話とかそれほど必要とされてないようです。
お役所のおえらい方の中でも、今だに携帯電話を持っていない方がいるようです。
そういえば、うちのお爺さん、おばあさんも携帯電話持ってません。持ちたいとも言わないです。
パソコンを教えようとしたこともありましたが、結局パソコンもインターネットもやってません。
使い方も難しいし、無ければ無くても生活できてしまうからなんでしょうね。
IT系会社の社長としては少し残念です。
絶対に必要とは言わないけれど、世界が広がるのに...と。
これから、ますます高齢化が進む中で、自分たちが学ばなければいけないのは、誰もがパソコンや携帯電話でインターネットが使えると思ってはいけないことかなと思いました。
ITを感じさせない、超シンプルなユーザーインタフェースで、バックは超ハイテク。みたいなそんな製品がこれからますます必要とされて行くんだろうなぁと感じました。
ちなみに、余談ですが、うちのお爺さんが唯一、プレイステーションの囲碁だけはやるようになりました。
しかも、楽しい楽しいと喜んでくれています。なんだか嬉しいです。