「主観」と「真実」は全く別物です。
普段から常に、このことを意識している人は少ないと思います。
他人と会話をする中で、なんで自分の言いたいことがわかってもらえないんだろうと感じることは誰しもあると思います。
それは、主観と真実は全く別物だからです。
真実は一つしかありません。
しかし、その真実に対する見方は、立場の違いや育ってきた環境の違いなどで、人それぞれに無数に存在します。
主観・・・
辞書によると、
「対象について認識・行為・評価などを行う意識のはたらき、またそのはたらきをなす者。」
と書かれています。
- 生まれた場所
- 育った環境
- 親から受け継いだ遺伝
- 学んだこと
- 経験したこと
- 受けた愛情の程度と有無人格や性格
- 興味や関心
- 意欲や姿勢
など、これらを基準に培った価値観は、その人にとって全て主観に値します。
そして主観は論理的な形成をしてます。
主観で他人と議論するとき、論理的で自分にとっては納得するための十分な理論となります。
ですが、他人にとっては「愚論」にもなります。
なぜなら、
全てに同じ条件で生きてきた人間はいないからです。
だから、十人十色なわけです。
主観は10人いれば、10通りの主観があります。
反対に、
10通りの反対論もあります。
真実は一つなのに、主観は無数に存在する。
このことを理解せずに、主観の違いだけで、なんで相手に分かってもらえないんだろうと、ストレスを溜めていたら、人は潰れてしまいます。
日常、無数の主観の中で生きています。主観が似ている人とは居心地もよく、快適に過ごせるでしょう。
しかし、主観の違う人ともストレスを溜めずに生きていく心構えが、組織の中では必要です。
ストレスを溜めないようにするには、そういった主観の違いに出会ったときに、
あぁ、こういう物事の捉え方もあるんだなとか、この考えは自分とは違うな、とか違いを受け入れる心が必要です。
こういった心構えをもてるようになれば、意見の対立はなにも怖くありません。
ごく自然なこととして受け入れることが出来ます。
最後に、真実も存在することを忘れてはなりません。
一つの主観だけを鵜呑みにせずに、その真実は何か?を十分見極め自分なりの主観を持つことが大切だと思います。