今日は、とあるソフトウェア開発会社の社長さんとお会いしてきました。
しばらくお会いしていなかったので、お互いの近況を報告しあいつつ、これからのビジネスについてお話をしていました。
とても参考になる部分がありましたので、これからお話します。
ソフトウェアを受注開発していると、よく 「あ、このソフト他にも売れるかもしれない」とか思ったりします。
このソフトで横展開図れるのではないかと。
しかし、そこからビジネスが広がるケースは稀だということです。事実、うちの会社も7年やってきましたが、受注開発で作ったソフトが横展開できたことはなかったです。
それは、なぜか?
そのソフトは、発注したお客さんには価値があるけれど、その他のお客さんには価値があまりないからです。
一から作るソフトで、予算もそこそこで、その業界に精通していない自分たちが作った中途半端な機能のソフトを、誰が欲しがるか?と言うことです。
自分たちはそれなりに頑張って作ったと思っていますが、実は逆の立場になると、すごく厳しい目になります。
受注開発の脱却を目指そうとしたときに、売上を伸ばすためには、下記のいずれかで勝負しなければ勝てません。
- 地域に特化している
- ターゲット業種に特化している
- オンリーワンの技術を持っている
うちの会社の場合、お恥ずかしいけれど、全国でうちの会社でしか出来ないような、オンリーワンの技術は持っていないです。
地域に特化するとなると、足で稼がなければいけません。そんなに営業いません。
そうすると、ターゲットとなる業種をとことん絞り込んで、その業種の中ではどこにも負けないといえるようなWebシステムを作らなければいけません。
このあたりまでは、僕も考えがなんとなく及んでいました。
この先が、今回、新しい気づきがありました。
どんな業種に特化するか。
僕は、いままで ITと他の分野との組み合わせで特化しなければいけないと思い込んでいました。
だから、自分はITばかり勉強してきたので、他の業種の専門家と手を組まなければならないと...
しかし、今日お会いした社長はこういいました。
「あなたは、ネットワークでは誰にも負けない自身がおありなんでしょう?ならば、なぜそこで勝負しないのですか?」
ネットワークの専門知識を生かした、ASPサービスだってあっていいはずだというのです。
Webシステムを開発している会社で、ネットワークのことまで精通している会社はほとんどないよ。とも仰られていました。
このとき、自分は次の言葉を思い出しました。
「人は出来ることをやらずに、出来ないことをやりたがる」
自分にとって、ネットワークは出来て当たり前で空気みたいな存在だったのです。
すでに持っている技術力を使わずに、ないものをやろうとしていたのだと。
たとえ魅力ある市場でも 社長の専門分野で勝負しなければ、きっと成功しないともおっしゃってました。
自分の持っているネットワークの知識を、Webシステムにどう生かすか...
今後のテーマになりそうです。